☆お見舞いに来てください☆
翌朝、小鳥のさえずりがチュンチュン聞こえる。爽やかな朝だ。
そんな中目を覚ました璃子はあまりに衝撃的な光景に目がテンになった。
「おはようございます。仁科さん」
「……」
「昨日はよく眠れました?」
「……」
「でも、そろそろ起きないと会社に遅刻しちゃいますよ」
目の前に水嶋がいる…
どうしてか、いつもの柔らかな笑みで璃子の顔を見下ろしてくるのだ。
「仁科さ…」
「きゃーー」
嘘でしょ!?
ガバッと起き上がった璃子は一瞬にして青ざめた表情に変わる。
「なななななっっ」
「お、落ち着いてください、仁科さん!」
慌てふためく璃子に対して、ビックリしたように驚く水嶋。
まさかこんなに驚くとは思ってなかったのだろう。
ガシッと肩を捕まれた璃子はビクッと体を強ばらせ、水嶋の姿を凝視した。
「安心してください。何もないですから!」
「へっ…」
「神に誓ってもいい、僕は仁科さんに指一本触れてません」
そう言った水嶋はどうどうと、動物をなだめるかのように璃子の肩をポンポンとした。