☆お見舞いに来てください☆
その瞬間二人の間に今までにない温かい空気が流れたような気がした。
この時私はやっと中嶋さんをちゃんと受け入れることができたのだと思った。
そして感謝。感謝の気持ちしか出てこない。
「いえ、こちらこそ。中嶋さんが本当のお父さんだったらよかったのに」
「はは、嬉しいことを言ってくれるね。うん、そうだね。今からでも遅くない。なんならうちの戸籍に入るかい?」
「へ?」
目が点になる。そしてものすごく間抜け顔。
それを見て中嶋さんが珍しく豪快に笑った。
「うそうそ、今のは冗談。おじさんのくだらないジョークだと思って。きっとそんなことしたら僕が叱られそう。秀くんに凄い剣幕で怒られそうだ」
「え?」
「違うの?二人は付き合ってるんでしょ?」
これにまた目を丸くした私に中嶋さんは意地悪そうな顔をした。
「し、知ってるんですかっ?」
「ああ、やっぱり?だってこの前秀くんの態度はあからさまだったでしょ。未来ちゃんに気安く近付くなオーラを感じたからね」
「いつも穏やかな彼からは珍しいぐらい」なんて言われて顔が熱くなる。
思わず頬に手を当てた。これじゃあ肯定してるようなものだ。
「お、お恥ずかしいです…」
「なぜ?お似合いだよ。彼なら安心だ。昔から知ってるけど彼は信頼できる男だよ」