☆お見舞いに来てください☆
靴を脱いだ私は一部屋一部屋電気を付け、素早く教えて貰った場所に足を向けた。
「まずは下着と着替えかな?」
三島先生の部屋は思ったより殺風景だった。
必要最低限の家具や家電しか置いてない。
せっかくの高級マンションなのにもったいないと思いつつ、先生はまだこっちに引っ越してきて間もないことを思い出し、まだ未開封の段ボールを見つけて何となく理解する。
「よし、こんなもんか」
ある程度の荷物を詰め込み、あとは保険証のみとなった。
だいたい必要な物は寝室にあったから助かった。
確か保険証はサイドチェストの上から2段目と言っていた。
そこに目を向けると一番上に写真たてがそっと裏に伏せられて置かれていた。
勝手に見てはダメだと分かってはいたがこの時好奇心の方が勝ってしまった。
ほんの一瞬、少しだけ…
自分に言い訳をして写真たてを見てしまったのだ。
そこには秀先生に負けないぐらい好青年と呼ぶのに相応しい男性と三島先生が寄り添って映っていた。
背の高い男性が三島先生の肩を抱き寄せ微笑んでいる。
とても幸せそう。
きっと噂の旦那さんだ。
私は予想し、すぐに理解した。