☆お見舞いに来てください☆

写真をもとの場所に戻すと下の方に隠れてた保険証を代わりに手に取った。
本来の目的はこれだ。
私は動揺する気持ちを抑え、重くなった足で寝室を後にする。

部屋を出てエレベータにに乗り込むと、私は壁際に寄りかかり深い息を吐いた。
下がっていく振動と一緒にじわりじわりと確実にせり上がってくる疑問の二文字。

やっぱり三島先生は…
秀先生が好き?
旦那さんより秀先生の方に気持ちが傾いてるんじゃないかという思いが強くなる。

どうして今もまだあの写真を持っていたのだろうと疑惑を持ったとき、真っ先に感じたことはそれだった。

だって普通7年以上も前に別れた人の写真を今もあんな風に持ってるだろうか?

私の考えすぎ?
どうかそうであってほしい。気のせいで…

しっかりしなきゃと思いつつ、マイナスな思考ばかりぐるぐると回る。
複雑な思いのまま先程の病院に戻ると、私はドアの前で一度深呼吸をした。

とりあえず平常心平常心。
気持ちを取り繕い部屋に入った私は三島先生に向かって笑顔を見せた。
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