☆お見舞いに来てください☆
「あの……」
「ごめん、10分ほど待って」
そう言われ、私は戸惑いながらもそんな先生を見つめることしかできなかった。
そして宣言通り程なくして顔を上げた先生に思わず唖然とした。
「先生……」
「すまなかったわね」
「ほ、本当に大丈夫なんですか?」
気まずそうに謝られ、私の方もぎこちなくなってしまう。
先生は私の手を離すと弱々しい一面から一変、凛とした態度で「問題ないわ」と言った。
どことなくお互いよそよそしい態度なのは気のせいじゃない。
「もうすぐ秀先生もこっちに来るって言ってました」
「…そう……」
話題を変え平常心で向き合おうとしたものの、今日の三島先生はやっぱり違う。
ビックリするほど不安定で、気丈に振る舞おうとしてるけれど、とても弱ってるように見える。
「あの…、事情はよく分かりませんがお大事にしてください。何か困ったことがあればいつでも言ってくださいね。私で良ければ力になりますよ?」
その発言に彼女は顔を上げた。
「……本当に?」
「私じゃ頼りないかもしれませんが……」
先生は少し考える素振りを見せたものの、すぐに視線が私に注がれた。
だから私もつい視線を合わせてしまう。
すると一瞬、ほんの一瞬先生の顔付きが変わったような気がした。