☆お見舞いに来てください☆
「……じゃあ、この際一つ図々しいお願いをしてもいいかしら?」
先生の視線がガッチリ私を固める。
何故か思い詰めたような感じに見え、綺麗な猫目型の瞳で直視されるとやっぱりどことなく緊張する。
何故かこの時嫌な直感が働いた。
「私に貸してくれないかしら?」
「え?」
「秀を。少しの間でいいの。秀を私に貸してくれない?」
見つめ合ったまま時が止められたような気がした。
先生の言葉を間近でしっかり聞いた筈なのに、その言葉の意味が理解出来ずに目が大きく見開いた。
「お願い、秀を貸して」
「なっ……」
思わず立ち上がり、ガタッとそのまま後ろに身を引いてしまう。
何を……
先生の発言に耳を疑った。何てことを言うのだろう。
パクパクと何も言えない変わりに唇だけが唖然と開く。
ーー先生を貸す?
「じょ、冗談きついですよ。こんな時に変なことをいうのはやめてください!」
「ごめん本気よ」
だけど三島先生はそう言った。
私の平常心を壊すかのように、今まで見たことがない真顔で鋭い目線を向け追い詰める。