☆お見舞いに来てください☆

「璃子、これはもう絶対に脈ありだね!いーや、脈ありどころか二人は両思い、絶対相思相愛だよ!」


マユの興奮がすごい。

まるで自分のことかのように浮かれている彼女の姿に、見ているこっちが一歩引いて冷静になってしまう。


「やっぱりそうかな?そう思っちゃう?」


とは思いつつも、璃子も正直浮かれないはずがない。

最近より親密な関係になった水嶋との距離の近さと、今朝の一件。

目の前のマユじゃないけれど、誰だって自惚れてもいいっていうか、間違いだとは思わないかもしれない。


「こりゃあ、くっつくのも時間の問題だって、近いうちに絶対向こうからアプローチがあるよ!」

「だと嬉しいんだけどね。私もそうなれたらいいなってすごく思うし」

「あと一押しだよ!気を抜かずに頑張りな!成功を祈る」

「はは、ありがとう。水嶋さんと今後進展があったら真っ先にマユに報告するからね」


璃子はまんざらでもない笑みでウーロン茶をストローですする。

早く水嶋さんに会いたいなぁ、なんて。


けれどそう上手くいかないのが人生。

甘くないのも人生。

上手くいきそうでいかないのが恋愛のだいごみだ。

恋愛を甘くみてはいけない。

この時、浮かれ過ぎていた璃子がそれに気づくのはそれから1ヶ月ほど先の話し…

< 38 / 446 >

この作品をシェア

pagetop