☆お見舞いに来てください☆

それはある日突然訪れた。


「ーーねえ、聞いた!ここの会社の息子が明日から本格的に副社長の就任になるんだって!」

「へ〜副社長に?」

「しかもそれが超イケメンらしいのよ!」

「ふ〜ん、そうなんだぁ」


ここの会長に息子なんていたんだ。

そう思いつつも、それすら知らない璃子は、興味なさげに相打ちをうつ。


「あれ?仁科さんって全く興味ない感じ?」

「ん…、それほど、ね」

「そうなの?珍しいね。今けっこうモール内では話題になってるよ。確か明日ぐらいに朝礼で挨拶するって言ってたもん」


挨拶か。あまり興味はないけど明日のスピーチは楽しみだ。いったいどんな人物なんだろう。

けれど例えどんなイケメンだろうが璃子には無関係。私には水嶋さんがいる。

この時、水嶋のことで頭がいっぱいな璃子には今度食事に行った時に何食べようとか、そればかりを気分よく考えていた。
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