☆お見舞いに来てください☆
「本当に悪気はなかったんだけどね……」
そう言って居心地が悪そうに私を見る。が、少し悔しそうにも見えた。
「でも正直貴方が少し羨ましいわ」
「え?」
「秀にここまで愛されて、そして明るい未来もある。私の時とは偉い違いだから」
「…それは……」
「秀のこんな必死な顔初めて見たもの。こんなに怒りを向けられたのも初めて。貴方はきっと今までの誰よりの相手より特別な存在なのね。それが痛いほど伝わってくるの」
ドキリと秀先生を見てしまった。
本当に無意識の行動だったのだけど、先生に同じように視線を向けられたとき、とても甘く胸を撃ち抜かれる表情で目を細められた。
たぶん、それが答えだった。
だからそれ以上は何も言えなかった。
さっきとは別の意味で胸が締め付けられる。
ああ、好きだ。
誰よりもこの人が好きだと再認識してしまうほどにときめいてしまった。
「ごめん、今は素直に謝れそうにないけど後藤ちゃんや秀には変なことはもう言わない。約束する。ちゃんと向き合うべき人ともう一度向き合ってみる。だから図々しいとは思うけどこれからも普通に接してくれない?」
「それは今後の三島先生の態度次第ですよ」
「努力するわ」
「そうして貰えると助かります」
三島先生はまだ寂しそうだったけど、秀先生の言葉に頷いた。
秀先生は変わらず厳しめな様子で彼女を見ていたけど、「お大事に。とりあえず安静にしてください」と最後にそう告げて私を病室から外に連れ出した。
この時、三島先生の中で一体どんな闇を抱えてるのだろうと気にはなったが、先生にきつく手を繋がれた私は彼の後を無言でついていく。