☆お見舞いに来てください☆
私、今意識飛んでた?
「何ぼーっとしてんの?今魂飛んでたよ?」
「魂飛んだら死んじゃうよ」
「何本気で答えてんの、冗談に決まってるじゃない」
呆れた様子で三月さんがテーブルにクッキーを置く。
見ればチョコチップとナッツが入った形が不揃いの手作りだと分かるもの。
「昨日愛心と作ったからさ」
「ああ、愛心ちゃんお菓子作り好きだもんね」
「後藤にも食べさせたいって張り切ってたんだよ?」
そんなこと言われたら顔が緩む。
天使みたいに可愛い愛心ちゃんを思い浮かべながら遠慮なくそのクッキーを一口食べた。
「うん、美味しい。優しい味がする」
「愛情たっぷりだからね」
「椎名先生も幸せ者だ。きっと毎日早く帰って来たくてしょうがないんじゃない?」
「かもね。普段休みが少ない分家にいる時は愛心と優人とべったりだからね。構いたくて仕方ないみたい」
「ふふ、先生らしい。ちなみに三月さんにもデレデレなんでしょ?」
ゴホッと突然三月さんがクッキーを詰まらせた。
慌ててコーヒーを飲む姿が可笑しくて思わずニヤっとしちゃう。
分かりやすいなぁ。
彼女は自分の話になると何故か異様に照れる。
可愛いぐらいの反応をする。
「わ、私の話はいいから」
「はいはい」
「それより今は後藤でしょ」