☆お見舞いに来てください☆

その言葉に今度は私の方がギョッとする。


「皆川先生と何かあったんじゃないの?」

「え……」

「何年友達やってると思ってんの?私を見くびってもらっちゃ困る」


三月さんのどや顔は最強だ。
まだ何も言ってないのに、私が何かに悩んでることはすでに確信済みらしい。
普通にしてたつもりなんだけどなぁ。
私が分かりやす過ぎるのかも。


「もしかしてまた三島先生が……」

「ううん、違うよ」


三島先生とはあの後和解した。
最初こそ気まずい雰囲気が抜けずどうしようかと思ったけど、あれから帰国した旦那さんが弱り果てた三島先生を優しく包み込んでくれたのだ。

ずっと渋ってた妊娠の件も旦那さんは三島先生の強い意思にやっと折れたみたい。
「茜が居なくなる方がよっぽど苦しいから」と反省し、「治療も妊活も一緒に頑張ろう」と言ってくれたらしい。

それから不思議なことに三島先生の体調もぐんぐん回復し、すぐに退院もできた。

もちろんまだ無理は禁物だけど。
やっぱり愛する人の支えは大きいんだなって三島先生を見て改めて実感した。

愛情は偉大だと。


「後藤ちゃん本当にごめんなさい」
「茜から全部聞いたよ。うちのが非常識なこと言ったみたいですまなかった。私からも謝らせてもらうよ」


二人して謝られた時はどうしようかと思ったけど、心のわだかまりがすっと溶けたのを覚えてる。

そして嬉しかった。
三島先生が何故か無性に可愛く見えたりして。
二人がこれからいい方向に進んでくれたらいいなって心から思えたから。
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