☆お見舞いに来てください☆

「だから三島先生はもう大丈夫。何も言ってこないよ」

「じゃあ…」

「せっかくだけどごめん。今は何も言えない。もう少し自分でちゃんと考えようと思うんだ。今は見守っててくれないかな?そうしてもらえると嬉しい」


今回は三月さんに相談するつもりはなかった。
自分でしっかり向き合おうって。
先生から貰った真剣な気持ち。
私もちゃんと一人で考えてみようと思ったんだ。
自分の人生だから。
たまには自分一人でしっかり受け止めようと心に決めていた。
誠心誠意彼の気持ちだからこそ、私だって真剣に考えたい。


「そっか、でも私の出番になったらいつでも言ってよね?」

「ごめんね、ありかとう。あ、でも一つだけ…」


ふと思い、聞きたかったことを口にした。
これを言ったら勘のいい三月さんのことだから、きっとピンときちゃうかもしれないけれど。


「椎名先生と結婚してよかった?今幸せだって思う?」


その質問に彼女は一瞬おどろきはしたが、私を真っ直ぐ見つめた後すぐに目を細め「うん」と頷いた。

彼女もまた可愛かった。
そして満足する答えがもらえて私も嬉しい。
彼女の表情からは嘘はなく、私に前向きな勇気をくれる。

"結婚"の二文字が少し軽くなった気がした。
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