☆お見舞いに来てください☆
……夢、だったんだろうか?
よく分からない幻聴に首を傾ける。
思わず腕時計を見た。あれから一時間ほどが経っている。
もうそろそろ先生も仕事を終え、こっちに向かってきてるだろうか?
大丈夫。まだまだ花火も始まったばかりだし、先生と楽しむ時間は十分にある。
そんなことを考え、室内にあるトイレに向かおうとすると、「先生」とまたしても声が聞こえた。
今度は幻聴じゃない。
はっきりと聞こえた。
思わず立ち止まると、ドアの方に視線を向けた。
どうやら今いる部屋の外から聞こえてくるのだと理解する。
そしてまた、驚くような声が…
「皆川先生が好きです」
たちまち「えっ!」となる。自分の耳を疑った。
今皆川先生って…
やたら可愛らしい声だった。
そして聞いたことのある声だと気付き、鼓動が急速に動き出す。
「ずっと好きでした」
「水川さん……」
後から聞こえたその呟きはやっぱり秀先生のもので、ドキリと体が硬直する。
そして告白の相手は水川さん。
確か半年前に入ってきたばかりの新人ナース。
水川舞というとても可愛い女性だ。