☆お見舞いに来てください☆

そしてそのまま強引に引き寄せられた。


「ごめん…、変なとこ聞かれちゃったね」

「…いえ……」


正面に向かされたのはいいのだけど、先生の視線が痛い。
私の顔をまじまじと伺ってるように見えるのは自分の気のせい?
何を思っての直視なの?


「……もしかして怒ってる?」

「ま、まさか!ただビックリしてどうしたらいいのか分からなくなったというか…」

「うん、俺もビックリしたよ」

「とても大胆な告白でしたもんね」


さっきの水川さんの結婚前提発言を思いだし、急にやるせない気持ちが膨らんだ。
あれが普通の感情だとしたら…


「彼女可愛かったですもん。同姓の私が聞いてても普通にドキドキしちゃいました」


正直に言えばハラハラの間違いなのだけど。
彼女の告白はそれぐらいの破壊力があった。
だから自分が情けなくなった。
きっと彼女があの時言った先生への気持ちが普通なんだ。


"大好きから結婚もしたいと思ってっ"


その言葉が印象的だった。
そしてそう思えることが羨ましいと思った。
そう思えない私はやっぱりどこか普通じゃないんだって再確認させられた気分だから。
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