☆お見舞いに来てください☆
私泣いてるの?
慌てて自分の手を目元や頬に当てた。
「…や、本当に……」
私、なんで泣いて……
「すみません。今拭きますから……」
慌てて目元に手の甲を当てようとすると、その手を先生が素早く掴んだ。
焦るでもない、ましてや咎める訳でもなく、落ち着いた素振りで私の顔を覗き込む。
「ちょっと待って、そんな乱暴に拭いちゃ駄目だよ。せっかくの化粧が取れちゃうから。ほら俺に任せて」
柔らかな先生の声が私を制止させた。そして白衣のポケットから自分のハンカチを取り出すと、そっと私の目元に当てる。
「こんなに綺麗なのに擦ったら勿体ないよ」
そう言って先生は壊れ物を扱うように私の目元をポンポンと押し当てるようにする。
とても優しかった。優しすぎてどうして言いか分からず別の意味でまた涙腺が緩みそうになる。
「ごめんね。せっかく俺の為に綺麗にしてきてくれたのに泣かしちゃってごめん」
「…違いますっ。先生のせいじゃ…」
「俺の詰めが甘いって怒ってくれていいよ?簡単に隙を見せるなって」
「…そんな……」
違うのに。
そうじゃない。私はただ…
違うんだと顔を横に振った。