☆お見舞いに来てください☆
「正直この選択をして正解でした。おかげで警備員としてのこの1年、お客様の色んな声が聞けましたからね。いい経験になったと思ってます」
「………」
「それにここのスタッフの雰囲気や接客態度もまじまじとリアルに観察することができましたからね」
ってことはつまり、私の接客態度も見られてたってことで、観察されてたってこと!?
そう思った直後、また違った意味で背筋に緊張がはしった。
別にいい加減な仕事をしてきたつもりはない。むしろこの仕事が好きで、自分の出来る限りで精一杯の働きはしてきたつもりだ。
でも…
「なんだか狐につままれた気分です」
「嫌いになりましたか?」
「いえっ、そんなことは…」
「じゃあ、また会ってくれますか?」
「……えっ?」
「今まで通り食べ友として、いや、できればもっと親密に仁科さんとお付き合いしたいのですが」
水嶋の瞳が真剣に璃子を見る。
璃子は思いがけない言葉に再び言葉を失った。
けどそれは、璃子が待ち望んでいた言葉で、ずっと期待していた水嶋の璃子への思いーー…