あの日ぼくらが信じた物
「いけない! 急ごう。ぼくも一緒に謝るよ」
せめてこれ以上考える暇を与えないようにみっちゃんのほっぺにキスをすると、ぼくは彼女の手を引いて帰途についた。
そして次の日───────
「あきらくん。今日は急いで帰るわよ」
「え? 習字はやめたんじゃなかったの?」
「ええ、やめたわ? 違うわよ。準備が必要でしょ?」
「あ、そうか」
ぼくらは予め用意しておいた害虫撃退セットを取りに帰って、折り返し神社へと向かった。
「みっちゃん。忘れ物は無いよね」
「うん。ちゃんとジーパンに着替えたし、ゴム手袋も持って来たし」
「ぼくも買った物全部持ったよ」
「じゃぁ息止めて、あきらくん」
そう言うとみっちゃんは虫除けスプレーを吹き掛けた。
「ぷはっ、有り難う。みっちゃんも」
せめてこれ以上考える暇を与えないようにみっちゃんのほっぺにキスをすると、ぼくは彼女の手を引いて帰途についた。
そして次の日───────
「あきらくん。今日は急いで帰るわよ」
「え? 習字はやめたんじゃなかったの?」
「ええ、やめたわ? 違うわよ。準備が必要でしょ?」
「あ、そうか」
ぼくらは予め用意しておいた害虫撃退セットを取りに帰って、折り返し神社へと向かった。
「みっちゃん。忘れ物は無いよね」
「うん。ちゃんとジーパンに着替えたし、ゴム手袋も持って来たし」
「ぼくも買った物全部持ったよ」
「じゃぁ息止めて、あきらくん」
そう言うとみっちゃんは虫除けスプレーを吹き掛けた。
「ぷはっ、有り難う。みっちゃんも」