あの日ぼくらが信じた物
「酷いなぁ、みっちゃん。
折角男らしい彼氏を気取ろうと思ってたのにぃ」
ぼくはみっちゃんが怒ったフリをする時のように頬を膨らませて言った。
「ごめん。ごめんなさいあきらくん。
でも彼氏って言って貰えて嬉しいなっ」
「勿論彼氏ですよ。そして当然みっちゃんはぼくの自慢の彼女です。
よっこいしょ」
そう言いながらぴったり椅子をくっ付け、みっちゃんの肩に手を回す。彼女は少し背中を屈めてぼくの腕に収まった。
「お? 相変わらず熱いなぁ、お2人さんは!」
同じクラスの佐藤だ。「お前は相変わらず不細工だな」なんて甚だ失礼な事を思いながらヤツの後ろを窺うと、そこには井上が付き従っていた。
「あれ? 井上さん?」
「知らなかった? こいつ俺に惚れててさ」
折角男らしい彼氏を気取ろうと思ってたのにぃ」
ぼくはみっちゃんが怒ったフリをする時のように頬を膨らませて言った。
「ごめん。ごめんなさいあきらくん。
でも彼氏って言って貰えて嬉しいなっ」
「勿論彼氏ですよ。そして当然みっちゃんはぼくの自慢の彼女です。
よっこいしょ」
そう言いながらぴったり椅子をくっ付け、みっちゃんの肩に手を回す。彼女は少し背中を屈めてぼくの腕に収まった。
「お? 相変わらず熱いなぁ、お2人さんは!」
同じクラスの佐藤だ。「お前は相変わらず不細工だな」なんて甚だ失礼な事を思いながらヤツの後ろを窺うと、そこには井上が付き従っていた。
「あれ? 井上さん?」
「知らなかった? こいつ俺に惚れててさ」