あの日ぼくらが信じた物
明滅を繰り返す石をポケットにしまい、ぼくらは歩き出した。みっちゃんの住んでいた場所は駅からバスで数分の所だったから、今度は駅をイメージしたんだ。
「景色はだいぶ変わったけど、確かここのバス停から出てた筈よ?」
みっちゃんパパから貰ってきたカナダドルを握りしめてバスを待つと、程なくしてそれは現れた。
「みっちゃん、まだこっちの言葉は解るの?」
「大丈夫よ! ……たぶん……」
その自信が無さそうにするみっちゃんに不安は有ったけど、しかしどうにか目的地に辿り着いたぼくらは揃って胸を撫で下ろす。
その安堵と共に吐き出された息の白さに、改めて寒い場所なんだと思い知らされた。
「うわぁ、懐かしい! まだこの教会は昔のままなんだわ?」
「景色はだいぶ変わったけど、確かここのバス停から出てた筈よ?」
みっちゃんパパから貰ってきたカナダドルを握りしめてバスを待つと、程なくしてそれは現れた。
「みっちゃん、まだこっちの言葉は解るの?」
「大丈夫よ! ……たぶん……」
その自信が無さそうにするみっちゃんに不安は有ったけど、しかしどうにか目的地に辿り着いたぼくらは揃って胸を撫で下ろす。
その安堵と共に吐き出された息の白さに、改めて寒い場所なんだと思い知らされた。
「うわぁ、懐かしい! まだこの教会は昔のままなんだわ?」