あの日ぼくらが信じた物
「大丈夫な訳無いじゃない。寒くて震え出しそう!……でもあきらくんが抱き締めてくれたら平気かも」


 愛しいみっちゃん。可愛いみっちゃん。大好きなぼくのみっちゃんが抱き締められたがってる。

ぼくは後ろから風呂上がりで火照った身体を押し付け、彼女の肩に腕を回した。


「ああ、あきらくん。あったかい」


 椅子に座ったみっちゃんの肩口から、大きく繰られた胸元が覗く。そこにはなだらかな曲線を守るようにレースのブラジャーが被さっていて、ぼくの視線はその一点へ釘付けになっている。


「あきらくん、背中に当たってる……」


 当然カチコチになってしまったぼくのオチンチンは、タオルを自らの形に隆起させ、みっちゃんに貼り付いていた。


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