あの日ぼくらが信じた物

「あきらくん」

「な、なに？」

「そんなに見詰められたらオッパイに穴が開いちゃうわよ」


　胸を押さえてかがみこむみっちゃんに照れたぼくは、そっぽを向いて誤魔化した。


「？　はうっ！」


　すると突然爪先から脳天へ、快感のいかずちが駆け抜けた。

恐る恐る見下ろすと、いつも上品で優しい言葉を紡ぎ出すそのうす紅色の唇が、ぼくのオチンチンを包み込んでいる。


「男の人って、好きなんでしょ？　これ」

「みみ、みっちゃん。でも、嫌だったら無理しなくていいんだよ？」

「あきらくんが悦んでくれるならいいの。気持ちいい？」


　みっちゃんの舌がぼくの一番敏感なところをチロチロと刺激している。


「うう、勿論気持ちいいよ。ぼくもう駄目かも」