あの日ぼくらが信じた物
「そ、そんなこと無いけど……女子と遊んでると……か、格好悪いんだよ」
かれこれもうひと月以上、ぼくとみっちゃんはあのままの状態だった。母の言葉にその原因すら忘れかけていたぼくは、再び嵐のような罪悪感に襲われていた。
「みんなからも囃し立てられるし……」
取って付けたような言い訳がましい説明をして、ぼくは何とかそのことの正統性を母に認めさせようとした。
「みっちゃんママも心配してたわよ? 鈴木さんの所とは家族同士で付き合ってるんだから、子供のあなた達も少しは解ってくれないと!」
「お、親の付き合いに子供を巻き込むなよ。子供にだって子供の事情が有るんだよっ!」
そう吐き捨てるように言って2階の子供部屋へ駆け昇り、ぼくはベッドに転がり込んだ。
かれこれもうひと月以上、ぼくとみっちゃんはあのままの状態だった。母の言葉にその原因すら忘れかけていたぼくは、再び嵐のような罪悪感に襲われていた。
「みんなからも囃し立てられるし……」
取って付けたような言い訳がましい説明をして、ぼくは何とかそのことの正統性を母に認めさせようとした。
「みっちゃんママも心配してたわよ? 鈴木さんの所とは家族同士で付き合ってるんだから、子供のあなた達も少しは解ってくれないと!」
「お、親の付き合いに子供を巻き込むなよ。子供にだって子供の事情が有るんだよっ!」
そう吐き捨てるように言って2階の子供部屋へ駆け昇り、ぼくはベッドに転がり込んだ。