あの日ぼくらが信じた物
「え゙っうえっ……ひくっひっく、あきだぐぅん」
「ほらみっちゃん。鼻垂れてるぞっ!」
ぼくはみっちゃんの頭をかかえて顔をゴシゴシと拭いてやった。
「やだぁ、恥ずかしいっ。私も持ってるわよぉ」
顔中を真っ赤にして自分のハンカチを出すみっちゃん。
「ああっ!」
急に吹き抜けた風に飛ばされたハンカチは、ハラリと川面に落ちた。
「誕生日に……パパがくれたやつなのに……」
折角泣き止んだのに、また大きな瞳が涙でいっぱいになっていく。
「よしみっちゃん。ぼくに任せとけ!」
「駄目よあきらくん。服が濡れちゃう」
「ズボンは代えを持ってきたから大丈夫さ!」
ぼくは急いで川に入り、ハンカチを追いかけた。
「ほらみっちゃん。鼻垂れてるぞっ!」
ぼくはみっちゃんの頭をかかえて顔をゴシゴシと拭いてやった。
「やだぁ、恥ずかしいっ。私も持ってるわよぉ」
顔中を真っ赤にして自分のハンカチを出すみっちゃん。
「ああっ!」
急に吹き抜けた風に飛ばされたハンカチは、ハラリと川面に落ちた。
「誕生日に……パパがくれたやつなのに……」
折角泣き止んだのに、また大きな瞳が涙でいっぱいになっていく。
「よしみっちゃん。ぼくに任せとけ!」
「駄目よあきらくん。服が濡れちゃう」
「ズボンは代えを持ってきたから大丈夫さ!」
ぼくは急いで川に入り、ハンカチを追いかけた。