あの日ぼくらが信じた物
 なんだ。違ったのか。



いく日か過ぎて───────



 ぼくらは(……というかみっちゃんは)飽きもせず毎日マーガリンの所に通っている。

 命名した次の日に、ダンディーが赤ちゃんの頃にしてたという首輪を持ってきたみっちゃんは、皮のロープでマーガリンを繋いだ。


「これで何処へも行けないから安心ね」


 ぼくは「どこへも行けないから危ないだろう」と、そこに有った残材で囲いを作った。


「これでマーガリン邸の完成だ」


 最後の材料を杭で地面に打ち付け、ぼくは汗を拭った。

 職人の父に似たのか手先が器用だったのも幸いして、マーガリン邸は中々見事な出来映えだった。囲いの半分には雨が掛からないように屋根を付けたし、その建設場所も木漏れ日が一番当たりそうな森の中程にした。


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