彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「全然、男らしくないよね・・・・」





(瑞希お兄ちゃんは、どうして女の子だって気づかないんだろう。)





素朴な疑問に、複雑な気持ちになる。





(いくら、子供の時のイメージが強いとはいえ・・・私、女の魅力がないかな?)





試しに、セクシーポーズを取ってみる。



バサ!


「あ!?」



結果、慣れない姿勢をして、バスタオルが体から落ちた。




「きゃああ!?ちょ、ヤバいヤバい!」




慌てて、体を隠しながら浴室に飛び込む。

カギをかける。



(私にセクシーは無理だ・・・・!!)



恥ずかしくて後悔する。



〔★一人グラビアだった★〕



「いいよ、別に!私は見た目じゃなく、中身で勝負するから!」



負け惜しみではないが、前向きな思いを口にする。

それで風呂場に反響する自分の声を聞いて、慌てて口を押えた。



(いけない、静かにしなきゃ・・・・。)



あまりうるさくしては、瑞希お兄ちゃんが来てしまう。

持ち込んだケータイを、浴室に設置された棚の上に置く。



(一刻も早く、汚れを落として元にもどらなきゃ!)



〔★今が元の姿だ★〕



シャワーの蛇口をひねって、お湯を出す。

温かい液体が体を温める。




「先に、体と頭を洗っちゃおう。」



そう思って、浴室にある化粧鏡を見る。

そこには、たくさんのボトルが並んでいた。



「本当に、名前が書いてある・・・・」



シャンプーとボディーソープ、リンスに瑞希お兄ちゃん達の名前が書かれていた。

油性ペンで名前を書いている人もいれば、プラスチックのネームプレートをつけたりと、さまざまだ。




「モニカちゃんの名前が入ってるのが一番多いのは、さすがといいますか・・・」



美容に力を入れてるだけあると思う。



〔★モニカの私物で、占領(せんりょう)されている★〕



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