彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「はいはい!どんどん、いきましょうね~」
「あ。」
デレているヤマトに代わり、割りばしを回収するますみちゃん。
「え!?なんで、ますみちゃんがしきって・・・!?」
「やだなぁ~幹事が仕切るのは当然でしょう?さぁ、引いて、蓮君?」
「う・・・!」
(は、反論できない・・・)
笑顔で割りばしを向けてくるますみちゃんが、悪魔に見える。
瑞希お兄ちゃんを思い浮かべながら、烈司さんからもらったブレスレットをにぎる。
(どうか、神様・・・・!!)
慎重に割り箸を引く。
他のみんなも、生き生きとした顔で引いて行く。
「みんな引けたね~!?」
確認するように見渡してから、ますみちゃんは言った。
「王様だーれだ♪」
「あたし違ったー!」
「私も~」
「今度は俺だと思ったのに・・・」
「モモさん・・・!」
「クソ!ハズレか・・・・おい、凛道!」
「僕も違います。」
「そ、そうか・・・」
(あからさまに、ホッとしないでよ・・・・・・。)
血走った目で私を見る仲間に、この数時間で、どれだけ好感度が下がったのかと思う。
命令する側ではなかったことに、複雑な気持ちで息を吐く。
一ケタの数字にホッとした。
これが『9』番じゃなかったら、もっとホッとできたのに。
〔★続々・凛は縁起を気にしている★〕
(王様ではなかったけど・・・喜べるわけじゃないのよね・・・)
この場にいるのは22人。
王様をのぞく21人は、何らかの命令を与えられる立場。
(王様次第で、私がピンチになる可能性はあるわけだし――――――)
「あ!私が王様だぁ~♪」
「はっ!!?」
陽気な声が隣から響く。
さっきの可児君ではないけど、ガチガチとした動きで、首だけで隣を見る。
「ますみが王様だよ、蓮君!!」
「よ・・・よかったねぇー(棒読み)」
(一番王様にしちゃいけない子がキタぁぁぁぁ――――――――――!!)
〔★どちらかといえば、女王様だ★〕