恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~



「村西さん、お昼ですよ」美沙ちゃんの声がする。

目の前に美沙ちゃんが立っている。

ええっ?もう、そんな時間だっけ。

ようやく作業に集中できていたんだけど。

頭がすっきりしてからは、
葛城さんのこと頭から追い出して、データのチェックも調子よく進んでる。

だから、もう少しこのまま作業したい。

「ありがとう、もう少し頑張るわ」

両手を伸ばして固くなった肩をほぐす。

あと、30分頑張ったら一人でお弁当を食べよう。


一人になりたい。

葛城さんのこと考えたいわけじゃないけど。

考えたいわけじゃないのに。

なぜか、いろんな感情が湧いてきて、気分が良くない。

ちゃんと割り切ろう。

気持ちを許していいのは、ここまでだって。


放っておくと、そのうち、葛城さんで一杯になってしまう。

彼の反芻禁止。これを早く何とかしたい。



「あっ」
美沙ちゃんが声を上げる。ってことは、イケメンが来たな。


「誰が来たの?」

なに? 

美沙ちゃん、誰か来たの?

まさか。


葛城さん来たの?うそ。どこ?

葛城さん……

来てくれたの?


美沙ちゃんが振り返って、小さく声を上げた。

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