恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

「さあ、早く」

待ちきれずに彼が私を迎えに来て、後ろからふわっと抱きしめられる。

「えっと、あの……
私は決して、食べておいしいものとは、いえません。ヒッ、なに!!」
首筋にキスされてピクンと反応する。

葛城さんはくすっと笑ってくれた。

「わかった。君の言い分は、じっくり聞くから。いいね?」

「でも……」

「君の質問に答えると……
君に味があるとしたら、美味しくても、まずくてもどっちでもいいってことだよ。
過去にはもっと相性のいい相手がいたかもしれない。
でも、気持ちが伴っていないと、こうする意味がない」

彼は、ゆっくりと近づいてきてそっとキスをする。

「和泉、覚悟を決めたかい?
君は、将来、誰といたいの?
拒否するなら、俺が嫌だってことだろう?だから君とは、これまでにしよう」

「葛城さん、そ、そんな……ちょっと待って」

私は、慌てて彼の顔を見上げる。

「今のは、冗談じゃないよ。
もう、いい加減に覚悟を決めてくれ。引き伸ばしたって、君が考えを変えなきゃ結果は同じだ」


「私で、本当にいいんですか」

「何か、いけないことでもあるのか?」

「あなたは、私を選んで、それでいいんですか?」

「いいに決まってる。こうして抱きしめたいと思うのは、君だけだよ。他の誰でもない」

「葛城さん……」

「うん。分かってる。よく言えたね」

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