恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
しばらく、まどろんで時計を見る。
今なら電車で帰ることができる。
不穏な動きを察知して、葛城さんがぐいっと腕をつかむ。
「今日はずっと一緒にいるって言ったよな?和泉」
「はい」
すでに、どうするのかお見通しのようで。
お休みのキスをしようとして、とうとう彼の腕に捕まった。
「じゃあ、何で帰るなんて言うんだ?」
「えっと、スーパーに行かないとまずいんです」
スーパーも遅くまでやってるけど。買い物をして、夜のうちに仕込んでおきたい。
「何がまずいのかな?彼氏に言ってごらん」
「いえ、あの……」
葛城さんは、大きくため息をついた。
「君は、まだあいつの弁当を作ってるなんて言わないよな?」
「いえ、あの、まだ、彼に払う金額が残ってて」
葛城さんが、私を引き寄せて下敷きにした。
「ダメ。君はまだ、このベッドで俺といるんだ」
「か、葛城さん?」
キャミソールとブラを一度にペロンと脱がされて、中身が露わになった。
「あのねえ、和泉。いつになったら、弁当作らせる口実にそれを使ってるって気が付くんだ。君は、あいつのことが好きなのか?」
厳しい目が私に注がれる。
「答えろよ。あいつの方が好きなの?だから、佐野の言いなりになってるのか?」
「口実って何ですか?佐野君は、ただ意地悪がしたいだけで……」
「やっぱり気が付いてない。
あいつ、君のこと好きなんだぞ。
君に近づこうと思って無理言ってくるんだ。いい加減気が付け」
そんな、私のこと好きだなんて。葛城さんまで言い出すなんて。
ありえない。