恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

「そんなふうには見えませんけど。佐野君はうちの部と協力して……」

「そんなわけないだろう?多分、和泉じゃなかったら、はっきり断れれば諦める」

「ええっ?」

「和泉、あいつに何かされたな?」

「いえ……」

「和泉、思い当たる時、いつも下を向たり、目を逸らすよね?
佐野に何された?隠し事はなしだよ、和泉」

「いえ、何も」

「キスとか、された?」

「いえ、そんな事は……」

ああああ……しまった。

目を逸らしちゃった。

「あるんだ。くそっ、あいつしめてやる」



「佐野君には、ちゃんと断りましたから……」

「なんて言われた?どうせ、俺と付き合うのは、止めておけと言われたんだろう?」

私は、慌てて違うと首を振る。

ああ、だめ。葛城さん疑ってる。


「やっぱり言い寄られたんだ。どうせ、ろくな男じゃないって言われたんだろう?」

「佐野君なりに心配してくれてたんじゃあ」

「ちがうだう?あいつ、いちいち君とのこと俺に報告してくるし」

「いちいち?」

「これは、和泉が毎日作ってくれる弁当だとか」

「そんなことまで話すんですか?」

「これからは、ダメだよ。全部俺に話して。黙って二人であったりしたら、ただじゃおかないから」

「葛城さん?」

「されたの、本当にキスだけか?ああ、もう。キスなんかしやがって。許さない」

「君にキスしていいのは、俺だけだぞ」



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