恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

――週末は、家に来いよ。

休みの日はどちらかの家で過ごす。二人で気だるい朝を迎えて、お気に入りのカフェで遅い朝食をとる。

一人で過ごすのとは、まるで違う。

葛城さんがいるだけでこれほど見えてくる景色が違うなんて。

私の家で過ごすときは、簡単な朝食を作る。

サラダを二人で作りながら、コーヒーを入れる。私は、焼きあがったトーストを彼に渡す。

午後は、スーパーで夕食の食材を買いに出かける。

驚いたのは、彼が普段の生活を大切にしてること。

和泉は、どんなふうにしたい?

そうやって口癖のように聞いてくる。

「もう、30代も半ばにさしかかってるからね。強い刺激を求めるって言うより、こういう何気ないことを大事にしたい」

彼の意見に、私は頷く。

刺激的なことなんてする必要はない。

、葛城さんの横にいるだけで、十分刺激的なんですけど。



私は、ソファの上で寝てしまった彼の上に毛布を掛けてあげる。

床には英語の雑誌が落ちている。雑誌を読みながら寝てしまっている。

英語は得意ではないけど、経済紙だって言うのは分かる。

この頃、イヤホンを付けて何か聞いてるし。語学の勉強でもしてるのかな。

毎日仕事忙しいのに、英語の勉強まで始めたんだ。

< 195 / 267 >

この作品をシェア

pagetop