恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「京佑さん?」

余りにも無防備で寝てるから、とうとう我慢できなくてそっと額にキスする。

「なに?」

もぞもぞと彼が動き出した。

ごめんなさい。余計な事して起こしちゃったかな。

眠っていたと思ったのに、目はしっかり私を捕えていた。

「和泉は、俺が転職するって言ったら驚くか?」彼と、しばらく見つめってから言う。

「会社辞めるの?」

部署の異動じゃなくて、会社自体を辞めるかも知れないって考えてたのね?

「まだわからない。向こうの出方次第かな」伸びをしながら答える。

「真梨香さんとの交渉、中々うまくいかないのね」

「交渉も何も、俺の人生だから。話も聞いてくれなくなったら、いよいよ強硬手段しかない。
向こうも、いよいよ本気だって分かって来たみたいだ。会いに行っても逃げられる」

「会社辞めるぞって。それ、脅しじゃなくて本気で考えてるの?」

「もちろん、そうじゃなきゃ本気だと思ってもらえないだろ?」

「ちょっと待って。そんな事で会社辞めていいの?」

「そんな事って何だよ。この会社にいるかぎり、俺は、真梨香から逃げられない。
それに、もう、プライベートまで、余計な詮索を受けるのはごめんだ」

「私と結婚しなければいい……

このままでいれば、真梨香さん何も言わないのでは?」

「冗談じゃない。それこそ向こうの思う壺じゃないか」
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