恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

「だって。私、あなたとずっと釣り合わないって思ってたから」

「釣り合っていない?君は、まだまだだね。
俺は……君がどんな姿をしてても、関係ないって思えるのに」

「すごく年が離れてても?」

「ああ」

「かなり太ってたり、今以上に不細工だとしても?」

「うん。君が君であれば、気持ちは変わらない」

「えっと……」

「いいんだ。君が俺のことそこまで思ってなくても。
そのうちに、同じくらい好きにさせるから。

それより、君は、人に与える影響を軽く考えすぎてる。

頼むから、ほかの男にキスさせる隙を与えないで。これは、君が考えてるより重大なんだ」

「はい。肝に銘じておきます」

「坂下のようなやつのこと。どう思った?」

「どうって、別に。彼は、真梨香さんが好きなのね。私を誘ったのも、彼女の為よ。
だから、そんなに心配そうな顔しないで」

彼は、声あげて笑った。

「そうなんだ。よく気が付いたね。
真梨香が俺に熱を上げなかったら、二人は、ずっと前にくっついてただろう」

そうだ。

真梨香さんのこと忘れてた。

「そういえば、真梨香さん置いてきちゃったけど。連れに行った方がいい?」

葛城さんは、構うなと首を振った。

「あいつがどうにかするだろう。ここで邪魔したら、ほんとに恨まれるからな」

「いいのかな」

「口説くのも、口説かれるのも本人の意思だよ。
だって、あの時、エレベーターで口説くのを邪魔されたら、俺は今頃、警備員さんを恨んでるよ」
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