恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「どれも美味しそうだけど。今日は、とんこつラーメンが食べたい気分だな」
イケメンさんは、とんこつラーメンだそうだ。

「はあ」
お腹に入るなら、何でもいい。
私はもう、餓死寸前だ。

「君は、同じでいい?」

「はい」

あったかい店内に入って、もわっとした熱気に包まれる。

カウンター席に並んで座って、出来上がったラーメンを一気に食べた。

隣のイケメンは、気取らずに、ズルっと音を立てて豪快にラーメンをすすって食べてる。

格好を気にして食べるより、なぜか好感が持てた。

お腹減ったるから、食べる?

そんな誘い方も気取ってなくて信頼できた。

やってることは、仕事に疲れたサラリーマンなのに、どこかきりっとしてる。

まあ、本当に美味しそうに食べる男性ってわりと好きだけど。

普通ならダサくてカッコ悪いはずなのに、整った顔って何やっても崩れない。

ここまでくると嫌みに思える。


私は、店の中の熱気と、隣の色男のせいで鼻水が止まらないというのに。

店の熱気に、だんだん目が慣れてきた。

隣のおじさんが彼のこと、じろじろ見て来る。

この男は、男性の目から見ても、相当男前なんだろう。

その男の横で、私は遠慮なくティッシュで鼻をかむ。

「ニンニクも入れちゃえ」と色男。

「とんこつスープですからね」
と彼に負けずに投入する私。

二人で替え玉までして、
大満足でお腹を満たした。

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