恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「君は?この時間にオフィスにいたんだから、うちの社員?」
彼は、体を完全にこっちを向けて話し込んでる。
もわっとした熱気のこもった店内でも、涼し気に笑っていられるのが不思議だ。
「はい。経理部の村西です」
イケメンを真正面で見て、私も圧倒されないように姿勢を正す。
「そう、俺は、営業の葛城です」
経理部の村西さん、宜しくねと、彼は握手するために手を差しだした。
あったかいけど、ベタっとしてない。
さらっとした手触りの大きな手。
大きいけどきれいな手。長い指。
憎たらしほど、どきれいな手だ。
お腹が満たされて冷静になった。
そう言えば営業の課長って、確か定年を迎えて新しい課長が来るって聞いてた。
「新しい課長ってあなただったんですね」
「ん、よろしくね」