恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

ごめんなさい、お母様。


婚活期を迎えてる娘としては、とんでもない。

すでに終わってます。私。

世間一般の年頃の女性は、休日こそ死ぬ気で頑張っているのです。

30過ぎた女は、より一層頑張らなければならないのに、休みの日に実家でジャージを着て転がってるなんて。

さらに、最低なことに、私、彼氏は今いないどころか。

過去にボーイフレンドと呼べるほど、男性と親しく過ごした経験もございません。

これまで別に困らなかったし。

誰かと一緒にいたとしても、一人でポテチ食べて、部屋で寝ころがってる方が性に合うのだ。

これは、死んでも妹には打ち明けられない。

そんなこと言ったら、その場で、首根っこを捕まえられて、独身男の前に突き出されるに決まってる。


正直に打ち明けると、妹が連れて来るよな男はごめんだ。

人のいいだけでへらへら笑ってる山田君とか。

私が横見てる間にこっそり、髪の毛の匂いを嗅いでいた豚メガネ男。もう、最低だ。

そんな男どもといるくらいなら、私は甥っ子の晃太といるわ。
晃太の無垢な瞳の方が、百倍マシよ。


晃太のプルンとした唇。
キスしたかったなあというのは事実だけど。

もう、可愛くて。人生ささげてもいいわ。

年齢差30歳だけど。
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