恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「おい、ちゃんと説明しろよ。どうして却下になったんだ?
一旦、受け付けるって言ったよな?経理部さん」
「えっと……」私はそんなこと言ってないよ、一言も。なんて、聞いてくれないか。
ちらっと美沙ちゃんの方を見る。
彼女は、すでに下を向いて関係ありませんて態度をしてる。
おい、美沙!!
知らん顔するな。こら。
確か、佐野君のこと、仕事ができてイケメンだって言ってたよね?
佐野君、声かけてくれてるよ。
有能だし、頼れる先輩だって言ってたよね?
彼女いないんですかって聞いてきたよね。
残念ながら、私、佐野君とそれほど仲良くないから知らないけど。
しかも、彼の方は私のこと同期だって忘れちゃってるみたいだし。
佐野君は、声を低くして私に圧力を掛けてきた。
「あのさ、俺、遠くま出張先に営業に行って、自腹で泊まって来いって言ってんの?」
佐野君の声が、私の頭のすぐ上から聞こえてくる。
「あの……ですから出張費は、事前に申し込んでいただくことに……」
彼の手がすっと伸びて来る。
うっ、体がすくむ。