恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「座って、ど、どうするの?」
彼は、さっきの不機嫌は消えて、いたずらを思い付いた男の子のように楽しそうにしてる。
「まあ、いいから。ここに座れ」
上から押さえつけられて私は、また椅子に座らされた。
営業のフロアにはこの時間、人は少ないんだけれど、その場にいる人間は興味深々だった。
佐野君は周りの人のこと、あんまり気にしない人みたいだ。
みんな聞き耳を立てて、佐野君が何をやらかすのか興味深く見ている。
なのに、佐野君は誰の事も、全然気にしてない。
「席に座ったけど、何するの?」
私は、彼を見た。
よかった。もう、怒ってはいないみたいだ。
さっきよりは、ましになった。
何を考えてるのかは、謎だけど。単純な人で良かった。
「まあ、ちょっとこれを見ろって」
彼は、私の後ろから手を伸ばしてきた。
ごちゃっとした机の上から、埋もれてたA4サイズの会社の茶封筒を取り出した。
何か入ってる。
しかも、たくさん。たくさん。
出るわ出るわ。
何か入ってるよーー!!
書類でも入ってるの、それ?
それが、パンパンに膨らんでる。
彼はそれを思い切り、ひっくり返して机の上にぶちまけた。