恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
どさっと、紙が落ちてきた。
目の前で、そのうちの何枚かが、ひらひらと舞った。
「ええっ?」何してるんですか?
机の上が紙の山になった。
袋に入れられていた紙切れが、机の上にぶちまけられていた。
「何、これ?」
「見りゃわかるだろう?」分かりますけど。
「佐野君?」嫌な予感しかしない。
彼は、ふんと鼻で笑うと腕を組んでいる。
私は、紙切れを一枚一枚手に取ってみた。
領収書にコンビニのレシート。
手書きのメモもかなりある。
もちろん、読めるほど、きれいじゃない字。
あああああああ!!
そう来るか。
「これ、整理しとけ。4万3千分働けよな」
全然、整理されれない。
「ちょ、ちょっと待ってって。今じゃなくてもいいよね?
私、経理課なの。
今、 月次決算の処理で死ぬほど忙しいの。佐野君の手伝いなんて無理」
ちょっと、マジで無理だって。
こんなの認めたら、経理のみんなに殺される。
私は、紙切れをパッと放した。
「じゃあ、どうするんだ?他の方法で4万3千分払ってくれるのか?」
「やめて、佐野君……」
私の体を後ろからすっぽりと包み、肩を押さえつけるように言う。
「お前、俺に何してくれんの?」
何してくれるって言われたって。