恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

どうしよう。

「体で払ってくれるんだろう?まあ、無料奉仕でいいだろう」

佐野君の視線が、私のベストの膨らんだあたりに注がれてる。

「いえ、それは……」

「だめなの?」にやにや笑ってる。


意地悪して、私が折れるまで許してくれないつもりかな。

彼は、私を押さえつけたまま、微動だにしない。

彼、私がうんと言うまでこの態勢でいるつもりだ。

どうしよう。

ここで私が折れて、佐野君の手伝いをやるって言ったら、変な事で悪い前例を作ってしまいそうだ。

後処理に困ったらそのまま全部、経理に持っていって課の社員を使えばいいとか。


彼の方でも、タダでは引いてくれないだろう。

お願いだから肩の上の手をどかして。

佐野君がふっと顔を上げた。

聞き覚えのある声が聞こえてきた。
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