恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「やめろ、佐野」
声の主は、いつの間にか目の前まで来ている。
彼は、すっと佐野君と私の間に入って、私たちを引き離した。
佐野君は素直に従った。
「佐野、そのくらいにしとけ。相手が怯えてるぞ」
葛城さんが戻っていた。
「課長、でも。出張費認めないないなんて。そんな条件飲めますか?」
葛城さんだ。
彼が私と佐野君の間に入ってくれた。
「出張費認めないなだって?そんなはずないだろう?」
「はい。もちろんです」
私は葛城さんに頷いた。彼が、キラキラして見える。
「適当な事言うなよ。いったん認めておいて」
佐野君は、私の喉元にファイルを突き付けて言う。
「あの……」
「お前、そんな上から物言ったら、相手は話せないだろう?」