恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~

「京佑って、相変わらずね。
女性に対して横暴よ。彼女のこと、自分の物だとでも思ってるの?」

「そうだ。これは、俺のものだ。そのことで誰にも干渉されたくない。いい加減にしないと、いくら君が相手でも怒るぞ」
葛城さんは、悪びれずに言う。

葛城さんは、私を押し出すようにして真梨香さんから引き離した。

お。俺のもの?
今、そう言った?
ああ、でも。

葛城さんの言い方って、ぬいぐるみに対して使うのと変わらない気もするけど。

彼は、私の手をぐいぐい引っ張って、廊下を歩いていく。

ぎゅっと握られた手に、彼の指が食い込んでいた。

「あの……」ちょっと痛いんです。

彼は複雑な表情をして、少しだけ指の力を抜いてくれた。



彼は、私の腕を取ったままオフィスを素通りして、非常口の方に向かった。

エレベーターも無視して、葛城さんは階段のドアを開ける。

二人きりになると、葛城さんはさっきと打って変わって複雑な表情になった。

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