恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「和泉……怒ってるのか?」彼はうつむいて、下を見ていた。
「いいえ、怒ってないですよ」
私は、素直に答える。
今のところ、腹の立つ要素はゼロだし。
気になるのは、忙し時に長く席を空けて、課長怒ってるだろうなって事だし。
葛城さんは、私の肩をぎゅっとつかんだ。
「嫌だ。やっぱり、怒って。
どうして、平気なの?あんなに言われて、何で怒らない?」
「何でって言われても」
なんだ?
今度は、怒らないことに逆ギレしてるの?
葛城さんは、私が怒らないことをずっと気にしてたの?
ええっと、何でしょう?
「和泉、俺、あいつとは本当に何もない。
付き合ってもいない。お願いだから、信じて」
「葛城さん……」
「えっと、信じてって言われても。あの……困ります」
彼は、ぶるっと頭を振ると息を大きく吐き出した。