愛と音の花束を
前半が終わって、休憩時間。
後半はいよいよ『動物の謝肉祭』だ。
私は受付に向かい、前半の木管アンサンブル出演を終えて受付スタッフに戻った本多さんに声をかけた。
「プログラム、余ってるようですけど?」
彼は苦笑いしながら、テーブルに山積みになっているプログラムの山から、「はいどうぞ。環奈ちゃんの分も」と2部渡してくれた。
「知ってましたね?」
「まあね。ごめん。ある人から箝口令がしかれてて」
どうせ三神君あたりだろう。まったく、あの男はほんとにかわいくない。
「後半もどうぞお楽しみください」
あ。もしや。
「『動物の謝肉祭』のピアノは誰が弾くんですか?」
本多さんは微笑んで言った。
「椎名君と早瀬先生。面白いもの聴けるはずだよ」