愛と音の花束を
第14曲『終曲』。
今まで登場した動物達が次々と再登場する賑やかなフィナーレだ。
まずは第1曲と同じように、ピアノのトレモロから始まる。ただし、最初からフォルテでテンション高く、フィナーレの雰囲気を盛り上げる。そこへ他の楽器も入り、ピアノグリッサンド。
間を空けずにフィナーレの主題へ。
まずは、ろばが登場。2台のピアノで、またあの超絶速いパッセージ。キレのある爽快な演奏がまた聴けて嬉しい!
再びフィナーレの主題。そこにおんどりとめんどり、ぞう、カンガルーが次々と登場。賑やかで、華やかで、サン=サーンスは盛り上げ方が上手いなと心底感じさせられる。

そんな中、ものすごく楽しそうに弾く那智の姿を見ていたら、不意に泣けてきた。

……こんな風に弾きたかったんだね。

自分の腕で、みんなと、音楽やりたかったんだね。

楽器を弾ける楽しさを知ってる分、慣れないヴァイオリンを弾けない悔しさはあっただろうに。

後ろを向かずにヴァイオリンは上手くなるし。
こうしてピアノでみんなとアンサンブルできるチャンスは手に入れるし。

あなたはすごいよ。

……あぁ、大好きだなぁ、って思ったら、胸がぎゅうっとなった。
……わかってる。これはもうかなりの重症。
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