おためしシンデレラ
「志信さん」
桜子が奥に向かって声をかけると端正な顔をした医師が現れる。三村に負けず背の高いイケメンだ。
「和生の友達で医師の後藤志信といいます。そっちは嫁さんで看護師の桜子、よろしくね」
簡単に自己紹介をすると、身体を丹念に診てくれ、痛いところはないか、怪我をしているところはないか、事細かに聞いてくれた。
「嫌な気分になるかもしれないけど診断書はあった方がいいですから」
気が付くとずっと手を握っていてくれた桜子が小さな声で説明してくれる。
やっぱり会ったことがあるかもしれない・・・・・。
どこで会ったのだろうーーーー?
診察を終え、待合室に出るとそこには意外な人が三村と待っていた。
「真野先生・・・・・」
真野は可愛らしい女の子を抱いている。1歳くらいだろうか。
「ほら小春、ママがいてたぞ」
莉子の後ろから出てきた桜子が手を伸ばして女の子を引き取った。
「機嫌よく寝てると思たらふっと目を覚まして桜ちゃん探して泣いてな」