おためしシンデレラ
突然、三村がハザードを出して車を路肩に止めた。
驚いた莉子が三村を見ると両頬を柔らかく包まれる。
「マメ」
いつになく真剣な瞳に莉子が見入った。
「ごときとちゃうぞ」
頬から伝わる三村の熱に少し戸惑う。
「マメは可愛い、仕事も出来る、家事もちゃんとしてる、オレが保証してやる。必要以上に自分を低く見積もるな!あんな男に馬鹿にされるような女と違うぞ、分かったな?」
熱を込めて語る三村に一瞬息が止まる。分かったな、と再度目で問われてコクリと一つ頷くと、納得したようにまた車を走らせ、三村のマンションに戻った。
三村に抱かれて玄関に入ると、自分の靴が左右バラバラに離れて転がっているのを莉子は敢えて見ないようにする。
リビングのソファーに降ろされ、やっと一息ついた。
「どうする?今晩はもう寝るか?」
「あ、いえ、すいません、お風呂に・・・・・」
ああ・・・・・と三村が納得したような声を出し、キッチンのお風呂のスイッチを押してくれる。
中田に触られたところ全て、洗い流してしまいたい。