おためしシンデレラ
名門国立大学工学部卒、一部上場電機メーカー研究室勤務。次男。35歳。
はあ、なかなか・・・・・。
一応、関西では名の通った私立大の文学部を出てはいるものの、顔もスタイルも大したことない莉子には勿体ないくらいだろう。
会うだけなら会ってもいいか・・・・・減るもんやなし・・・・・。
向こうからお断りされる可能性は大やけど。
開き直って釣書をバッグに仕舞い、朝の仕事に取り掛かった。
『ほな豆ちゃん、日曜日10時にTホテルのラウンジで。僕は君らを会わせたらすぐに消えるから』
ビジネスの基本は相手より早く待ち合わせ場所に行くーー!を実践した莉子は1時間も早くホテルに着いてしまった。
一応お見合いだし、いつものグレーとか紺のスーツではなく、クリーム色の膝丈Aラインワンピースを着て、パールのネックレスとピアスをしてきた。コロコロした豆が膨張色着たらダメだったかと何度も鏡で見直した。ギリギリOKと自分で納得してきたけれど・・・・・。