おためしシンデレラ
自慢ではないが莉子は過去に男性と付き合った経験がない。
勿論、お見合いだって初めてだ。
男性と何を話したらいいんだろう・・・・・ノウハウ本でも読んできたら良かったかとホテルのロビーの片隅で観葉植物の陰に隠れてグルグル考えこんでいた。
「サイテー!!」
女の人の詰る声。
え?わたし?
莉子が恐る恐る声がした方を見ると、観葉植物の向こうに男の人の背中。
その向こうにはモデルのような容姿の若い女の人。
「別れるって何!?弄んだってこと!?」
「そう取るならそれでもええ。けどお前かて楽しんだやろ」
「酷い!飽きたってこと!?」
ーーーーこれは立ち聞きになってしまうか・・・・・。
「飽きるも何も・・・・・1回ヤッただけやろ。それでもう結婚?フザけんな」
うわーーーーー・・・・・っ。
修羅場・・・・・・・・・・・・・・・。
「だからそれが弄んだってーー!」
「弄ばれたっていうならオレの方やろ。連れて回れる見栄えのええ財布の役目してやったろ」