おためしシンデレラ
「お時間がよろしければ一緒にコーヒーでも飲みませんか?」
そう言って中田が指指したのはスーパーにテナントで入っている有名なコーヒーのチェーン店だ。
夕方の、学生や会社帰りのOLやサラリーマンで程よく混雑した店内でまさか手荒なことはされないだろうと考え、首を縦にふる。
謝罪はするべきだ。
あまりにも失礼な立ち去り方だったから。
莉子には非はないというのに、あのオレ様のせいで・・・・・!
席をとっておいてください、と中田がコーヒーを注文に行った。ちょうどよく、莉子の目の前の学生らしき2人が立ち上がったのでそこに座る。
暫くすると中田がカップを2つ持ってやって来た。
「莉子さん、カフェオレでよかったですか?」
「あ、はい。ありがとうございます」
細身の身体、身長は170cmあるかないかぐらいだろうか。量販店のものではないだろう身体にあったグレイのスーツに白地に細かいブルーのストライプが入ったシャツにネクタイはとってしまったのかしていない。
見るからに育ちの良さそうな好青年。